副作用➀健忘について

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ハイプロンは副作用と依存性が少ない睡眠薬とはいえ、まったくないわけではありません。起きるかもしれない副作用の中で、健忘というものがあります。
ただ、健忘と聞いても何かわからない人は多いのではないでしょうか。
ここでは健忘の症状と起きる原因について解説していきます。

健忘とは、きっかけとなった出来事の前後の記憶が思い出せない状態のことです。
部分的に思い出せない人もいれば、完全に思い出せない人もおり、その状態には個人差があります。

健忘は大きく分けて「前向性健忘」と「逆行性健忘」の2種類があります。
前向性健忘は、きっかけとなった出来事以降の記憶が思い出せない状態で、逆行性健忘は、きっかけとなった出来事以前の記憶が思い出せない状態です。
ハイプロンを服用した際に、起きる可能性があるのは前者の前向性健忘のほうです。
前向性健忘が起きると服用した後の記憶が思い出せなくなるため、就寝前に自分が何をしていたのか忘れてしまいます。

ハイプロンは脳の活動を抑制することで催眠作用を発揮しますが、その際に中途半端な覚醒状態になってしまいます。
すると、脳の記憶を司る部分の機能だけが抜け落ちてしまい、前向性健忘が起こってしまうのです。
健忘が起きる可能性は決して高くありませんが、こういう副作用があることは頭に留めておきましょう。


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