副作用➁依存について

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ハイプロンは、従来の睡眠薬から改良され依存性は少なくなっています。
とはいえ連続で服用したり、用法用量を守らず服用したりしていると依存性が現れることがあります。
依存には「身体依存」と「精神依存」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、それぞれの特徴について解説します。

身体依存は離脱症状とも呼ばれ、身体が睡眠薬のある状態に慣れてしまうことで起こります。
服用をやめたり、服用量を減らしたりした際にバランスが崩れることによって反応し、不眠が悪化してしまうのです。
この状態のことを反跳性不眠といいます。
反跳性不眠は、作用時間が短い睡眠薬ほど現れやすいとされています。

精神依存とは、不眠症が改善され睡眠薬がもう必要なくなったにもかかわらず、不安から睡眠薬の服用をやめることができなくなった状態のことです。
睡眠薬を頼りすぎると、このような精神依存を起こしやすくなってしまいます。

ただし、先述したようにハイプロンは依存性が少ないため、強い依存が起こることはほとんどありません。
ハイプロンと同じ非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を1年間、連続服用しても依存が起こらなかったという報告もあります。
しかし念のため、長期の服用は避けた方がよいでしょう。


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